伊豆大島の無料のトウシキキャンプ場でキャンプ

離島

伊豆大島でキャンプすることに

前回宮古島に行った時にあったテントが埃をかぶっていたので、久しぶりにのびのび広げてあげたいなと思っていた時、
伊豆大島には三原山という雄大な火山と日本で唯一国土地理院により砂漠と地図に表記されている場所があるらしいことを発見。

旅に出たい気分になっていたので色々調べて行ってみることに。

いざ!伊豆大島へ 熱海を出港!

名古屋から熱海まで車で行きます。
熱海港に伊豆大島へのジェット船を運営する東海汽船の乗り場があります。
ネットか電話であらかじめ乗船券を予約しておくのが無難です。

車で行った場合の駐車場ですが、東海汽船のホームページに紹介されている駐車場は30分毎に課金されるので、泊まりの旅行だと大変高額になります。
隣接する熱海港海釣り公園は前金制で一回500円で駐車することができます。ここで釣りをするのもいいですね。結構僕も熱海でいろいろ釣りましたよ。前はシイラがかかりました。

大島はダイビングでも有名

ジェット船に乗船。
船で隣になったお姉さんは大きいバックを抱えていた。
聞いてみるとダイビングの機材だとのこと。
そう伊豆大島はダイビングで有名な島でもあるのだ。
なんか僕が行くところはダイビング関連のスポットが多いなぁ。

船は海面から浮いているので波の影響も少なく乗り物酔いにもなりません。

島ではバスで動こうと思います。

伊豆大島には無料のトウシキキャンプ場がある

島にたどり着いたらまずは市役所に行きます。
なぜ市役所かって?

島にある無料の町営キャンプ場を利用させていただくためです。
このキャンプ場を利用するには登録を市役所で行う必要があります。
簡単な書類を書くだけです。

トウシキキャンプ場はシャワーあり、BBQ設備あり、ゴミも無料で捨てられます。

▶︎トウシキキャンプ場

車も30台は停められます。芝生が広々としていて、海が広がるオーシャンビューの立地です。

この辺の海域はクジラが出るらしい。割と近くの御蔵島は三宅島と並びドルフィンスイムのできる日本有数のスポットとして有名ですね。

これで無料はすごい。

登録が済んだら、ちょっと島を歩いてみました。
メインとなる外周の道路です。
中心部となる町を見るとどれくらいの規模の島なのかがわかります。
伊良部島よりは活気ある様子です。
パチンコ屋さん、本土のものとは全然違う店構えでびっくり。

伊豆大島は火山で有名な三原山があり、過去には大規模な噴火もあったわけです。
火山に関する博物館があります。
ロビーまで入ってみましたが、学校の遠足や修学旅行生がいそうな雰囲気。
ちょっと当てられている予算がキツそうです。

町の雰囲気がなんとなく分かり、ちょっと歩き疲れたのでバスに乗ってキャンプ場を目指します。

伊豆大島で釣りもした。

暇なので持ってきたロッドを使ってジギングしたりしてました。チェイスはあったが釣れず。
大物釣りでも伊豆大島は有名です。釣り師たちが俗に「遠征」というやつです。

シュノーケリングの道具も持ってきていたので、スノーケリングスポットにも行ってみましたが、波も高く満潮気味なことに加え、曇り空だったので泳ぐ気になれずギブ。

防波堤から覗くとルリスズメとか綺麗な海水魚がたくさんいましたよ。

大島の元町浜の湯へ 悲劇の序章

島旅あるあるで早くもやることがなくなりました・・・。
この時点で夕方4時くらい。
そこで僕はあろうことか市の中心部に戻って温泉に入りに行こうと思いついたのです。
このチョイスが人生でも有数な恐怖体験を招くことに。

元町浜の湯は町営の露天風呂で開放感のある造り。

水着着用の混浴です…。
海が一望でき、景色は最高!

営業時間 13時~19時
大人:300円  小人150円

地元の人たちの憩いの場になっているようでお互いが知人同士の方が多いようでした。
会話に上るのは熱海の話。
伊豆大島は東京都で当然東京からも船が出ているのですが、やはりちょっとした買い物となると近い静岡県の熱海に行くことの方が多いような様子。

さて、温泉気持ち良かったな。
さあ、ちっせえ我が家(テント)に帰って寝るか。
バス停に向かう僕。
次のバスの時刻表を見る。
「な・・・・。」
「無・・・・。」
「無いぃぃぃ!!!!」
「バスがないいいぃぃ!」
伊豆大島は超田舎なので夕方、それも早い時間にバスは運行終了してしまうのです。

たった一人で夜間の山道散歩

「まあいい。歩くか。」
夏の夕方でまだ6時過ぎ位。そんな気持ちでとぼとぼ歩き始めました。
だが、そんなに甘くはない。
だんだんと空は暗くなっていく。
主要道路といってもほぼ山の峠道。
人など歩いていません。
車もほとんど通らない。

ヒッチハイクしたいけど、そんな勇気もない。
チキンなんで。
まぁこの後も途中にある集落ですれ違った、通りすがりの人に挨拶したけどスルーされちゃったので、バックパックを背負った訳の分からない若者など、多分地元の方々から見れば不審者以外の何物でもないわけで。
当然ヒッチハイクの見込みなど皆無かもしれませんが。

でも人っ子一人いない真っ暗な山道をたった一人で歩くのはマジで怖い。
伊豆大島にはね、地質学者がよだれを垂らすようなスポットがありまして。
世界から地質学者が来たりするんです。

たぶん、皆さんも中学の理科の教科書で見たことがあると思う。
バームクーヘンみたいな断層を。
ここは伊豆大島の観光場所の一つなんだけど、といってもただの崖がそこにあるだけだが。
そこの脇を真っ暗な中歩いていく。

たぶんこの真っ暗な断層を歩いて見学した部外者は僕が初なんじゃないかな。

ここまで1時間くらい。

山ゾーンを抜けると小さな集落がある。
でもすぐに終わってしまってまた、山ゾーン。

相当な孤独感。

また、集落があった。
そこに交番があった。
田舎にある住居と一体化したタイプの交番。

ピンポンを押してキャンプ場までどれくらいか聞いてみた。

効果音:(ピンポン)
奥でテレビを見ていたおまわりさんが出てきてくださった。

僕:「夜分に大変すいません。キャンプ場まで歩いてどのくらいかかりますか?」
おまわりさん:「え?歩いて?ここまで歩いてきたの⁈」
僕:「はい。そうです。」
おまわりさん:「かなり遠いよ。1時間以上かな」
僕:「そうですか・・・。」
おまわりさん「マムシが出るから気をつけてね」
僕:「ありがとうございました。」

山道を一人で歩くという恐怖に加えてマムシという恐怖の要素が加わった。
だいたい島に行くと、いつもサソリとかウミヘビとか普通じゃ合わないような変な生き物の危険と闘わなくちゃいけなくなるのは、僕の島旅のお約束なのだ。

根性でさらに1時間半歩いた。

ついに見つけた。
真っ暗の原っぱに建つ我が家(テント)が。

ちょっと離れたところにいつの間にか本格的な登山用シングルテントが立っていた。
(次の日の朝も住人と顔をあわせることはなかった)

2時間半、真っ暗な山道を一人で歩くという苦行を行い、精神的にダメージを負っていた僕は急いでテントに潜り込んだ。
だけど、寝むれない。
寒すぎて。
風が強すぎて。

僕はテントで寝袋を使用しない。
(正確にはいろいろ遊びの道具を入れすぎて寝袋を入れるバックパックのスペースがなかったから)

だから寒すぎて眠れなかった。
テントの中で思った。
明日は1万円くらい払ってもいいから伊豆大島の宿で布団で寝よう。

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